遺品整理とは

遺品整理について知る

遺品整理をする女性

辛い遺品整理

親しい人の不幸とは突然にやってくるもので、大病を患っているようなら本人や親族 も覚悟は出来ているでしょうがそうでない場合がとても多いのです。 そのため不意打ちのように訪れる訃報、そして早急に遺品整理を行わなければならない 状況がほぼ同時にやってくるのです。 遺品整理は時間と心に余裕があれば自分で行うこともできるでしょうが、それでも故人 との思い出が多ければ多いほど途中で手をとめて昔の記憶を蘇らせたり泣き出すことが 頻繁に起こり、スムーズに完遂させるのが困難な作業になるでしょう。 そんな人達にお勧めできるサービスが遺品整理の代行で、時には重労働にもなる 遺品整理の一切を引き受けてくれる業者が全国各地に存在しているようです。 一軒家丸々の遺品が残されていてとても数ヶ月では処理しきれないという人や、遺族 の住んでいる土地からは遠くて往復の時間を考えるとやはり時間が限られるので全て 終わらせるには一年以上かかりそうだという人、一人暮らしをしていたので孤独死 となったけれどその物件のクリーニングあるいは特殊清掃などの手間を考慮すると、 業者の力を借りたほうが何倍も早そうだという人に喜ばれています。 もちろん自分でやるには心の整理をする時間が足りない、思い出に浸ってしまい手が なかなか動かない、と他人から見れば甘えのように思われる理由で遺品整理を依頼 する遺族の方も多くみえますし、皆さんそれぞれ理由を抱えているでしょう。 気持ちの整理が付かない、これも立派な理由になります。 不幸のあった直後ですしあまり心に負担を掛けるのは望ましくないですから、無理 だと思ったら迷わず業者にお願いするのが一番です。 遺族と接する機会も多い業者ならきっとあなたの心を落ち着けてくれ、多くの手助けを してくれる結果になるでしょう。

思い出深い遺品

遺品の処分についてですが、どう扱うべきか困ってしまう品も多く何度も経験している 人でもテキパキと進めていくことは難しいようです。 保管しておいてもしょうがないし、かといって簡単に捨てられない物には卒業証書や 卒業アルバムがありますし、写真類もどこまでを取っておくか判断が困難なので、 そうした判断で悩んでしまう遺族の方はとっても多いのです。 ただの大掃除や年末恒例の大掃除、ゴミ屋敷になりそうな住宅の清掃とは違って遺品 を扱う場合、故人との思い出もありますし供養をしなければならない物もあります。 お世話になっていたお寺さんに相談する方法もありますが、それでも量が多ければ 全てを見てもらうのは時間も手間もかかります。 ただ処分すればよいのか供養すべきかその判断も遺品整理の代行業者なら心得ており、 また業者による供養もしてもらえるのでその点も頼もしい限りです。 ただ要らないものを捨てていくことが遺品整理ではなく、供養すべきものかを判断する 能力を要求されるのでごく普通の、並の遺族ではなかなか大変なのです。 故人に対する敬意と礼儀をもってことにあたらなければ失礼ですし、供養しなければ ならない遺品はしっかりと供養して差し上げなければ故人も浮かばれません。 形見分けとして相続すべきものは残しておき、供養して処分するものは供養する、 ただ捨てるだけで良いものならそのまま処分、またリサイクル可能なものならば再利用 してもらえそうな方に譲るか業者に買い取ってもらう、粗大ゴミのように簡単に処分 できないものであればそれなりの手続きを踏んでクリーンセンターなどに持ち込む、 このように遺品整理にもいろいろなパターンがあるのです。

遺品整理のタイミング

大切な方が亡くなられたとしても、思い出の品となるかもしれない数々の遺品は簡単に 処分することのできない物品になるでしょう。 ですがいつまでも全量を保管し続けることは困難でしょうし、いつかは処分しなければ ならない時がやってきます。 その時が一ヵ月後なのか半年後なのか、はたまた3年後なのかは分かりませんが、 整理して片付けなければ解決しない問題としていつまでも居座ることになります。 賃貸物件に故人がお住まいだった場合などは借りていた部屋を早急に元の状態に戻して 返さなければならないので、半年や1年間もの長期間遺品整理を先延ばしにすることは きっとできないでしょう。 どうしてもというのなら物理的にも不可能ではありませんしやれないこともないので、 その間継続して発生する賃貸料を支払い続ける前提でなら可能なのですが、実際には そこまで放置して家賃を余計に払うことになるこの方法は現実的ではありません。 せいぜい3ヶ月から6ヶ月ほどでその部屋を引き払う算段を立てるでしょうし、 部屋の状態が良ければ1ヶ月で済ませることもあるでしょう。 そしてそうすべきことでもあり、葬儀が終わった後何ヶ月も借りっ放しのままで部屋を そのまま残しておいても家賃が発生するだけでいいことはありません。 持ち家であれば急いで遺品整理をする必要はないかもしれませんが、だからといって 何年も生前のまま部屋や住宅を残しておくわけにもいかず、やがてはよく晴れた春の 日にでも思い立って遺品整理を開始するでしょう。