遺品整理の依頼と準備

遺品整理の下準備

遺品のジュエリー

電話で依頼

いろいろ探した結果業者が決まったら、次は電話でコンタクトをとるのが普通です。 その際には住所や部屋数、およその面積を伝えられるようにしておきましょう。 電話でこちらの状況を説明しても見積もりは出せないかもしれませんが、ある程度の 目安として概算の金額なら教えてもらえるでしょう。 これは下見で現場を見ないことには正確な見積もりを出せないからで、電話で業者に 伝えられる情報だけで見積もりを出すのはとっても困難なことなのです。 業者が知りたがる情報は他にもあり、そこが一戸建てなのか集合住宅なのか、建物に エレベーターはあるのか、部屋の間取りなど、作業のしやすさに関わる情報です。 もっと知りたがる業者なら駐車場から現場までの距離も知りたがるでしょうし、そこが マンションなら入居者数とエレベーターの数も知りたがるでしょう。 もし当日運搬用のトラックを駐車できる場所と現場の距離が遠ければそれだけ作業時間 も長くなりますし、エレベーターの数が少なくて他の住民の方が頻繁に乗り降りする ようならやはり作業時間が長引くことになります。 なので現場の情報は持っていればそれだけ業者の方も喜びますし、費用の目安もより 正確に出してもらえるでしょう。 電話では全てを正確に伝えることは難しいので実際には下見をしてから見積もりを 出してもらう流れにはなるでしょうが、それでも多くの情報を与えられるよう準備を 完了させておくことがお互いのためになるはずです。 住所を聞かれて遺品整理をして欲しい場所でなく依頼者の住所を答えてしまう人も いるようですが、そんな初歩的なミスはしないように注意して下さい。

作業日の設定

業者に依頼する場合は土曜日や日曜日、祝日でも受けてもらえるのかが心配になる人 は数多くいますが、そこはほとんどの業者が対応しているでしょう。 遺族の方が立ち会って遺品整理をしてもらうのに都合のいいのがそんな土日であり 祝日であるわけですので、多くの遺品整理代行業者がそれに合わせてくれています。 ですが全ての業者がそうだとは言い切れませんので、念のため最初の電話で確認を することをお勧めします。 また土日でも大丈夫と謳っている業者でも他の依頼が入っているかもしれませんので、 希望日が決まっているのなら早い段階でその日時を伝えておくといいでしょう。 平日よりも週末が都合の良い遺族が多いので、土日は自然と混みあうようです。 こちらが融通を利かせられるのならまだいいですが、どうしてもこの日でなければ、 という日が決まっているのならなるべく早くその日時で予約してしまったほうが安心 してグッスリと眠れます。 依頼者が平日休みで火曜日に遺品整理を依頼するのならギリギリでも作業日を指定 できるかもしれませんが、週末の依頼はどこの業界でも多いでしょう。 きっと週末休みの方が多いせいなのでしょうが、そのことを肝に銘じて下さい。 またマンションの場合土日の方がエレベーターの稼働率も上がるという統計もあり、 同じ遺品の量でも作業時間が長くなるという話もあります。 さらに春の引越しシーズンならエレベーターがほとんど使えない状況にもなりかね ませんし、そうなると平日の倍以上時間がかかってしまうことも考えられます。 これらも考慮して作業してもらいやすそうな日に依頼しましょう。

当日までに準備

業者に依頼することが決まったら当日までにこちらがやっておくべき準備には何が あるかといえば、故人の遺品として何を残しておくかを考えることです。 どこまでを処分してどこからはとっておくか、このラインは遺族の考え方によって 変化しますので業者に完全に任せてしまうとこちらの考えてた以上に処分されたり、 逆に残されすぎる場合もあるからです。 また1つ1つ業者に確認を求められて考え込んでいてはいくら時間があっても足りなく なってしまうでしょうし、あらかじめ残しておきたい物について決めておいた方が 当日の作業も捗るでしょう。 経験豊富な作業員ならある程度任せても心配ないでしょうが、それでも意見が食い違う ことがあるでしょうし、このへんは本当に人それぞれなのです。 貴金属でも形見として全て残しておく人もいれば残らず買取処分して欲しがる人 もいますし、故人がよく身につけていた数点以外は処分する遺族もいます。 それを当日作業しながら確認していては通常の3倍時間がかかってしまいます。 業者に伝えられるよう残したいものを決めておくこと、これが主な準備になるでしょう。 そしてこれはそこに見えるものだけではなく、あるはずの物に対しても有効です。 みんなで探したけどみつからなかった、あるはずなんだけどどこにしまわれているか わからない物がもしもあるのなら、業者に探してもらうよう頼むこともできます。 どこに何がしまわれているか、そうしたことも熟練作業員なら詳しいので遺族の方が みつけられなかった大切な思い出の品でも探し出せる可能性は高いのです。